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【入園準備】子どもの気持ちを代弁する絵本「ようちえんいやや」

 4月に幼稚園や保育園の入園をひかえ、
書類を揃えたり、入園グッズを作ったり買ったりして、準備をすすめているご家庭も多いと思います。
 
場所見知り、人見知りがあまりなく、すんなり馴染めるお子さんもいれば、はじめての場所、知らないたくさんのお友達、うちとは全く違う生活…不安に思っているお子さんもいるでしょう。入園するまで、よく分かっていなかったけど、園に通いはじめたら、家とは違うことばかりで戸惑ってしまうお子さんも。
 
今日は、子どもの気持ちに沿った、子どもの気持ちを代弁する絵本をご紹介します。
入園してから、朝、登園を嫌がって、参ってしまっている親子さんも、読むことで、仲間がいる安心感がもてると思いますよ^_^
 

ようちえんいやや /童心社/長谷川義史

 

 子どもの気持ちを代弁する絵本「ようちえんいやや」

あらすじ
朝から、まちのあちこちで
「ようちえんいやや」と泣いている子がいます。
 
まなちゃんは
「いちごが すきやのに ももぐみやから いややー」
 
つばさくんは
「ぼくの イスのマークが ヘビさんやから いややー」
 
………
 
まちじゅうで泣いているたくさんの子ども達。
「ようちえん いくの いややー」
「おかあちゃんと いちにち いっしょに いたいだけ なんやー」
 
子どもの気持ちを、よく代弁している

 お子さんにとっては、

"あ、ぼくと同じで嫌がっている子がいる"

"わたしも、これが嫌なの"と共感できたり。

 
大人にとっては
"泣いてるのは、うちの子だけじゃないのね"
とホッとしたり、
"うちの子は、なんで嫌か言わないけれど、こんな些細なことが理由なこともあるのね"
と新たな視点ができて、泣いている、嫌がっている子どもの気持ちを理解するヒントになったり。
 
大人も、仕事に行くのは
面倒だったり、苦手な人がいたり、やりたくない仕事があったり、うまくいかないことがあったりして、あー嫌だ、って思うことありますもんね^_^
 
子どもなりに、外では、結構気をつかったり、頑張っている子も多いのです。
 
大人には、どーんと構えてほしい
大人の方がどーんと構えて落ち着くことで、お子さんの安心感につながることもあります。本当に、大らかに「泣きたい時もあるさ」と思えたら、それに越したことはないですし、心の中では"大丈夫かな?"と思っていても、お子さんの前では、笑顔で送り出し、もしも泣いて帰ってきても、"うん、よしよし^_^"とどーんと受け止めてあげてください。
 
いやだ!」と発散できた方がいい
幼稚園や保育園での様子を見ていると、
「嫌だ!」と泣いて発散できる子の方が、
しばらくして、切り替えができて、
すっきり通えるようになる子が多いです。
 
実際に、幼稚園、保育園を嫌がっているお子さんに読んで、一緒に「幼稚園いや!」と思いきり発散することで、泣かずに行けるようになった、というお子さんもたくさんいます。
 
まとめ
お子さんは、絵本に出てくる子ども達に共感して、「いや!」と発散。
大人は、こうやって、朝嫌がっている子達は大勢いるんだなと知って、大人自身も安心して、わが子の「いや!」という気持ちを受け止める。
 
この絵本を読んで、親子ともに、気持ちが楽になる助けになれば、嬉しいです。