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【保育士が実践している】赤ちゃんが泣きやむ 10この方法

 

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赤ちゃんが泣くのは、コミュニケーションの手段

 まだ上手にお話できない赤ちゃんは、泣くことで、色々と伝えようとしているので、泣くことは、赤ちゃんの大事なコミュニケーションの手段です。
ただ、なぜ泣いているのかわからなかったり、赤ちゃんがずっと泣き続けてしまうと、赤ちゃん自身も、お世話をする大人の方も参ってしまいますよね。
 
一度泣き始めると、自分でも収拾がつかなくなって、泣きやむのが難しい時もよくあります。上手に気を紛らわせてあげることで、泣きやんで落ち着くことができます。
 
お腹が空いていたり、眠かったり、おむつがぬれて気持ち悪かったり、体調が悪かったり、暑い、寒い、水分不足など不快だったりする時は、その欲求が満たされることが一番なので、まずは原因をさぐって、欲求を満たしてあげましょう。
 
すぐに欲求を満たしてあげられなかったり、生理的な欲求ではなく、人見知り、場所見知りをしていたり、他の赤ちゃんの泣き声に反応して、つられて泣いてしまったり、たそがれ泣き(注釈)をする赤ちゃんもいたりします。 そんな時には、泣く事から気持ちをそらして、気分転換をしてあげることも有効です。
 
(注釈)たそがれ泣きとは、生後2~3ヶ月から5ヶ月ごろの赤ちゃんが、夕方頃になると泣き続ける事です。たそがれ泣きが起こらない赤ちゃんも沢山いますが、急に大きな声で泣き、あらゆる対応をしても泣きやまず、3〜40分泣き続けるので、大変です。
昼間の疲れがでてしまうため、お腹にガスがたまっていて苦しいため、などとも言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。

  

赤ちゃんが泣きやむ 10この方法

主に0〜1歳の赤ちゃんで、なぜ泣いているのか、はっきり分からない時や、上手に泣くことから気をそらせてあげたい時に、保育士がよくしている方法です。
 
お子さんの性格や月齢、好みや状況によって、どの方法が効果的なのかは様々ですが、
10この方法をお伝えするので、よかったら試してみてくださいね^_^
 
外の景色を見せて、気分転換をする
外の風にあたることで、気分がよくなったり、外の色々な物を見ることで、そちらに興味が向きます。赤ちゃんに景色を見せてあげながら「あ、車が走っているね」「おひさま、あったかいね」「お花咲いているね」など、赤ちゃんの興味をひく言葉がけをしてあげましょう。
いないいないばあをする
楽しくかまって遊んでもらうことで、泣くことから気がそれて、落ち着くことがあります。 
鏡を見せる

赤ちゃんは、自分の同じくらいの年ごろの子どもに、とても興味があります。

鏡にうつっているのが、自分か他の子どもか分かっていない場合もありますが、自分が動くことで、鏡の中の子どもも動く様子に見入って、そちらに気が向くことで泣きやみます。楽しくなったり、鏡にうつっている子を呼ぼうとしたりして、鏡をバンバンたたく場合もありますので、壊れたりしないように、様子を見ていてあげてくださいね。
唇で「パッ」と破裂音を出す
上唇と下唇をぎゅっと合わせて閉じてから、
「パッ」と破裂音を出すように、口を開くのをくり返すと、赤ちゃんがその音をききながら、じーっとその口の様子を見入って、泣きやむことがあります。
 
やわらかいタオルやおくるみ、スリングなどで、やさしくくるむ
お母さんの胎内と同じ、子宮の壁で覆われていた状態になることで、落ち着くようです。
手足の自由がきかなくなり、手足をバタバタさせて嫌がる子もいますので、様子をみながら、巻き方をゆるくしたり、気持ち良さそうな巻き方を、工夫してみてください。

  

抱っこして、やさしく背中をトントンしながら揺らす
寝かしつけの時にも、よくしている方法です。
大人も、電車の揺れに気持ちよくなって眠くなることがありますよね。抱っこして、やさしく揺らしてあげながら、やさしく背中をトントンたたいてあげると、ただ抱っこしている時よりも落ち着く子が多いです。このトントンのリズムは心拍に近いリズムで、お母さんの胎内にいた時に聞いていた心拍音のリズムに似ているそうです。
 
本当は、抱っこやおんぶをしてあげられるのが一番ですが、わが子が3ヶ月の頃に、出産の負担と抱っこで腰痛になってしまい、たそがれ泣きが続いていた時に助かったのが、ベビーラックです。
知り合いが貸してくれて、たそがれ泣きをした時に、寝かせて揺らすと、不思議と落ち着いたので、本当に助かりました。
テーブルがついていて、食事の時に座らせたり、食べながら眠くなって寝てしまった時に、そのまま倒して昼寝させたりして活躍したので、1年間ほど使わせてもらいました。
 
買うと高く、場所もとるので、便利なレンタルサービスも増えました。利用したい期間だけ借りてみるのも良いかもしれません。
 
 

  

耳の中にそっと指を入れて、指の腹でやさしくなでる。

 赤ちゃんの条件反射によるもので、そっと耳の中をなでられることで、気持ちよくなるようです。寝かしつけの時にも効果的です。 

 

絵本 「もいもい」
赤ちゃんについて、20年にわたって研究を続けている「東京大学 赤ちゃんラボ」の研究のもとに描かれた絵本です。
 
赤ちゃんの視線を釘付けにするイラストをふんだんに取り入れていて、泣く子も食い入るようにみつめると評判です。

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絵本のほとんどの文章は「もいもい」のみ。
「もいもい」という言葉は、赤ちゃんが好む繰り返し音、声に出しやすい「まみむめも」の音から生まれたそうです。
 
 
ビニール袋のガサガサ音をきかせる
お母さんのお腹の中にいた時に、聞いていた音に似ているため、落ち着くと言われています。
 
赤ちゃんが泣きやむ音を集めたアプリもあります。
ビニールのガサガサ音・ドライヤーの音・ラーメンをすする音・水流音・そばをすする音・掃除機の音を選ぶボタンを押すと、停止を押すまで音が鳴り続きます。
 
 
 
興味をひく物を見る、曲を聞く
「赤ちゃんが泣きやむ動画」と検索すると、いくつか、赤ちゃんを惹きつける歌の入った動画が出てきます。
赤ちゃんが惹かれる要素が、たくさんあるようです。
 
動画を見せておくのは、とっても楽なのですが、時間、回数を限った方が良いです。
 
なぜなら、泣いて、お世話をする大人がそれに応じて、かまってくれたり、欲求を満たしてくれたりすることで、お世話をしてくれる大人との信頼関係ができていきます。
この信頼関係ができることを、"愛着形成"といいますが、これができないと後々、心が不安定になったり、対人関係をうまく築けなかったり、と問題が出てきます。
 
保育園では、子どものお世話をする保育士以外に、ご飯を作る職員、掃除をする職員もいます。認可保育園では、子どもの人数に対応できるだけの保育士がいますし、機械に頼ることは、愛着形成に支障をきたし、心身の発達に悪い影響があるため、基本的には利用しません。
 
 
ただ、家で赤ちゃんのお世話をする場合は、他にしなければいけない事もたくさんあったり、赤ちゃんが泣き続けることで、精神的に辛くなってしまうママもいます。
 
電動ラックや、スマホのアプリ、動画など、機械を利用する場合は、頼りきらずに、時間や回数を決めたり、どうしてもの時に利用するなど、工夫しながら利用しましょう。
 
何よりも、赤ちゃんと、お世話をする人が、心身共に健康であることが一番なので、上手に取り入れていくのも良いと思います。