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【1歳 おすすめの絵本】指さしを引き出す絵本

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”指さし”の意味

赤ちゃんの指さしは、"”言葉のはじまり”、”コミュニケーションのはじまり”と言われるほど大切な行動です。
まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって、指さしをすることで「あれがやりたい」「これが欲しい」という気持ちを、相手に伝える大切なコミュニケーションの手段なのです。
 
指さしは、赤ちゃんの成長に従い、その意味が変わってきます。
 
生後10ヶ月頃「興味の指さし」
自分が興味があるものや、気に入ったものを指差しするようになります。
たとえば、お散歩をしている時に犬を見かけて、指さししながら「あー、あー」と言ったりしはじめます。
 
生後1歳頃「要求の指さし」「共感の指さし」
1歳ごろになると、「これが食べたい」「これが欲しい」など、自分の要求を、指さしすることによって伝えるようになります
また、自分の興味があるものを、相手にも共感してほしいという気持ちが芽生え、自分の興味があるものを指差しながら、周りにいる人の顔を見て、共感してくれることを確認するようになります。
赤ちゃんが指さしをしながら、共感を求めるような表情をしたら、
「これが欲しいの?今とるから待っててね」「かわいいワンちゃんね」など共感して反応してあげることで喜び、さらに伝えようという気持ちがわいてくるでしょう。
 
生後1歳半頃「理解と応答の指さし」
1歳半ごろには、周囲の人から「○○はどれ?」「どっちがいい?」と質問されたことに対して、指差しして答えるようになります。
この頃には、言葉を話しはじめる赤ちゃんもいるので、指差しと言葉の両方を使って教えてくれるようにもなります。
 

1歳半検診で心身発達の目安にもなる、大事な"指さし"

指さしは、子供の心身の健全な成長をチェックできる行動の1つのため、1歳半健診で、事前に渡される問診票の質問項目に含まれ、保健師さんから「指差しはしますか?」と質問されたりします。
ただ、普段は指差しをしているのに、赤ちゃんが慣れない健診の場や人に対して、緊張したり、機嫌が悪かったりしてできないケースもよくあります。
 
子どもの発達や、性格は、個人差が大きいので、1歳になっても指さしをはじめない、と不安になりすぎることはありません。生活する中で、大人が指さしをしてみせたり、指さしを引き出す遊びをしてみたりしながら、自然に、子どもの発達を促していきましょう。
 

指さしを引き出す 1歳におすすめの絵本 

きんぎょがにげた
金魚鉢にいたきんぎょがにげた!

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どこににげた?
カーテンの赤い水玉模様の中にかくれてる。
おや、またにげた。
キャンディのびんの中、盛りつけたイチゴの実の間、テレビの画面の中…。
 

 

ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。
 
どこににげた?と聞くと、きんぎょを見つけて、指さししたり、「ここ!」と指さししながら、教えてくれます。何度も読んで、わかっていても、楽しいようです。
 
まだ、指さししないようなら、読んであげる大人の方が「ここにいたね」と指さししながら教えてあげると、子どもも真似るようになってきます。
 
 
また、金魚以外にも、ビスケットやあめ、くだもの、モビールや、おもちゃの車など、普段子ども達の身近にあるものが、たくさん描かれています。
 

 

 
それを見て、ワクワクするだけでなく、知識も増えていきますし、「バナナもあるね!」など、言葉をそえて、指さししながらお話しても、子どもの言葉の発達を促す助けとなります。
 
 
うずらちゃんのかくれんぼ
 うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをはじめます。
 
「もういいかい?」「まーだだよ」「もういいかい?」「もういいよ」
お花に隠れたうずらちゃん、ハチにびっくりして逃げ出します。
 
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ひよこちゃんは、木にぶら下がったひょうたんに紛れて、かくれるけれど、びゅーんと風が吹いて落ちてしまいます。
 

 

かくれんぼを続けていると、雨が降ってきて。うずらちゃんとひよこちゃんは不安で泣き出しますが、最後には…♪
 
これも、かくれんぼをしているうずらちゃんとひよこちゃんを、指さししながら探すのが楽しい絵本です
 
「じゃんけんぽん」「あいこでしょ
「もういいかい?」「まーだだよ」
 
のリズミカルな言葉のかけあいも楽しく、一生懸命、まねて言うようになると、とってもかわいいですよ♪
 

ご紹介した2冊の絵本以外でも、絵を指さししながら

お話ししても良いと思います。

絵本の良いところは、目の前にある、わかりやすい絵を

直接指さしできるところです。

外で、動いているものや、遠くのものを指さししても

わかりづらいことがありますが、

絵本の中の絵を、次々と指さすことによって

”これを指さしているんだな”という、”指さしの意味”が、より分かりやすくなります。

指さしの練習、訓練、という雰囲気ではなく、自然に、いろんな絵本を楽しみながら、指さしを引き出すきっかけを、作ってみてくださいね♪