遊びまっくす

遊びは知能、運動能力、コミュニケーション力など、あらゆる才能をバランスよく育みます。3000人以上の子どもとの関わり、子育て15年以上の経験をもとに、人気の遊びやおもちゃ、子育て情報等をご紹介していきます。

【赤ちゃんから】おすすめの絵本 「がたんごとんがたんごとん」 くり返しの大切さ

がたんごとんがたんごとん /福音館書店/安西水丸

おすすめのポイント

はっきりした色のシンプルな絵

白い背景に、はっきりした赤、黒、黄色、緑のシンプルな絵が描かれています。
 

f:id:asobimax:20190228133303j:plain


身近な物が出てくる

「のせてくださーい」と乗ってくるのは、ほにゅうビン、コップ、スプーン、バナナ…
 
「しゅうてんでーす」「みんなおりてくださーい」
と降りた先は、エプロンをつけた女の子のテーブルの上。食卓に向かっていたのですね^_^
 

 

 
ちょうど離乳食がはじまった赤ちゃんの身近なものばかり♪
知っているものは、とても興味をひくんですね。
 

ことばのリズムが心地いい

「がたんごとん がたんごとん」とリズミカルに読んでもらうことに、喜ぶお子さんが多いです。
子どもは、オノマトペの言葉(擬音語など)が好き、という記事を書きましたが、この「がたんごとん」という言葉も、聞いていて心地いいのですね♪

 

オノマトペとは、擬音語(ザーザー、ワンワンなど、物が発する音を表したことば)や擬態語(ワクワク、ツルツル、ニヤニヤなど、気持ちや、状態を表す言葉)の総称です。 赤ちゃんにとっては、オノマトペが親しみやすく、惹きつけられるようです。

【赤ちゃんから】おすすめの絵本 「じゃあじゃあびりびり」 - 遊びまっくす

 

同じことばのくりかえし

 

 
「がたんごとん がたんごとん」
「のせてくださーい」
ほとんど、この言葉のくりかえしです。
 
子どもって、くり返しが好きですよね^_^
絵本も、たくさんある中で、
気に入った絵本を、何度も
「もう1回!」と読んでもらいたがります。
 
なんで、こんなにくり返しが好きなのでしょう?
 
子どもはくり返しが安心する。
"くり返す"ということは、子どもにとっては同じ内容が続くということなので、安心感があります。
何が起こるか予想ができて、その予想通りに物事が進んでいくことが、安心につながるのです。
 
赤ちゃんが好きな、"いないいないばあ遊び"も、同じことを何度しても、喜びますよね^_^
「いないいない」…で顔がかくれて
"あ、この後きっと「ばあ!」と顔を出してくれるな"と予想していたら、
その通りに、大好きな大人が、予想通りに顔を出してくれるので、嬉しいし、安心なのですね。
 
くり返し、同じ絵本を読むことの大切さ
子どもは、好きな本を何度もくり返し読むことで、心が安定し、落ち着きのある子に育ちます
もう一回読んで!という欲求が満たされることで、自分の欲求を受け入れてもらった、という自己肯定感も育っていきます。
 
また、子どもは、同じ文章を繰り返し読んでもらうことで、その言葉を身につけていくのです。
 
大人の方は、くり返しが続いて、飽きてしまいますが(^^;)根気よくつきあってあげることで、心も安定し、言葉も身につけていっているのですね^_^
 
 
続編 「がたんごとんがたんごとん ざぶんざぶん」
汽車が走る前には、波がざぶんざぶんと揺れています。
乗ってくるのは、アイスとスプーン、ビーチボール、麦わら帽子、すいか、とうもろこしなど。夏感じられる絵本です。