遊びまっくす

遊びは知能、運動能力、コミュニケーション力など、あらゆる才能をバランスよく育みます。3000人以上の子どもとの関わり、子育て15年以上の経験をもとに、人気の遊びやおもちゃ、子育て情報等をご紹介していきます。

【1歳 おすすめの絵本】指さしを引き出す絵本

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”指さし”の意味

赤ちゃんの指さしは、"”言葉のはじまり”、”コミュニケーションのはじまり”と言われるほど大切な行動です。
まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって、指さしをすることで「あれがやりたい」「これが欲しい」という気持ちを、相手に伝える大切なコミュニケーションの手段なのです。
 
指さしは、赤ちゃんの成長に従い、その意味が変わってきます。
 
生後10ヶ月頃「興味の指さし」
自分が興味があるものや、気に入ったものを指差しするようになります。
たとえば、お散歩をしている時に犬を見かけて、指さししながら「あー、あー」と言ったりしはじめます。
 
生後1歳頃「要求の指さし」「共感の指さし」
1歳ごろになると、「これが食べたい」「これが欲しい」など、自分の要求を、指さしすることによって伝えるようになります
また、自分の興味があるものを、相手にも共感してほしいという気持ちが芽生え、自分の興味があるものを指差しながら、周りにいる人の顔を見て、共感してくれることを確認するようになります。
赤ちゃんが指さしをしながら、共感を求めるような表情をしたら、
「これが欲しいの?今とるから待っててね」「かわいいワンちゃんね」など共感して反応してあげることで喜び、さらに伝えようという気持ちがわいてくるでしょう。
 
生後1歳半頃「理解と応答の指さし」
1歳半ごろには、周囲の人から「○○はどれ?」「どっちがいい?」と質問されたことに対して、指差しして答えるようになります。
この頃には、言葉を話しはじめる赤ちゃんもいるので、指差しと言葉の両方を使って教えてくれるようにもなります。
 

1歳半検診で心身発達の目安にもなる、大事な"指さし"

指さしは、子供の心身の健全な成長をチェックできる行動の1つのため、1歳半健診で、事前に渡される問診票の質問項目に含まれ、保健師さんから「指差しはしますか?」と質問されたりします。
ただ、普段は指差しをしているのに、赤ちゃんが慣れない健診の場や人に対して、緊張したり、機嫌が悪かったりしてできないケースもよくあります。
 
子どもの発達や、性格は、個人差が大きいので、1歳になっても指さしをはじめない、と不安になりすぎることはありません。生活する中で、大人が指さしをしてみせたり、指さしを引き出す遊びをしてみたりしながら、自然に、子どもの発達を促していきましょう。
 

指さしを引き出す 1歳におすすめの絵本 

きんぎょがにげた
金魚鉢にいたきんぎょがにげた!

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どこににげた?
カーテンの赤い水玉模様の中にかくれてる。
おや、またにげた。
キャンディのびんの中、盛りつけたイチゴの実の間、テレビの画面の中…。
 

 

ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。
 
どこににげた?と聞くと、きんぎょを見つけて、指さししたり、「ここ!」と指さししながら、教えてくれます。何度も読んで、わかっていても、楽しいようです。
 
まだ、指さししないようなら、読んであげる大人の方が「ここにいたね」と指さししながら教えてあげると、子どもも真似るようになってきます。
 
 
また、金魚以外にも、ビスケットやあめ、くだもの、モビールや、おもちゃの車など、普段子ども達の身近にあるものが、たくさん描かれています。
 

 

 
それを見て、ワクワクするだけでなく、知識も増えていきますし、「バナナもあるね!」など、言葉をそえて、指さししながらお話しても、子どもの言葉の発達を促す助けとなります。
 
 
うずらちゃんのかくれんぼ
 うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをはじめます。
 
「もういいかい?」「まーだだよ」「もういいかい?」「もういいよ」
お花に隠れたうずらちゃん、ハチにびっくりして逃げ出します。
 
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ひよこちゃんは、木にぶら下がったひょうたんに紛れて、かくれるけれど、びゅーんと風が吹いて落ちてしまいます。
 

 

かくれんぼを続けていると、雨が降ってきて。うずらちゃんとひよこちゃんは不安で泣き出しますが、最後には…♪
 
これも、かくれんぼをしているうずらちゃんとひよこちゃんを、指さししながら探すのが楽しい絵本です
 
「じゃんけんぽん」「あいこでしょ
「もういいかい?」「まーだだよ」
 
のリズミカルな言葉のかけあいも楽しく、一生懸命、まねて言うようになると、とってもかわいいですよ♪
 

ご紹介した2冊の絵本以外でも、絵を指さししながら

お話ししても良いと思います。

絵本の良いところは、目の前にある、わかりやすい絵を

直接指さしできるところです。

外で、動いているものや、遠くのものを指さししても

わかりづらいことがありますが、

絵本の中の絵を、次々と指さすことによって

”これを指さしているんだな”という、”指さしの意味”が、より分かりやすくなります。

指さしの練習、訓練、という雰囲気ではなく、自然に、いろんな絵本を楽しみながら、指さしを引き出すきっかけを、作ってみてくださいね♪
 

東京大学に合格した子の家庭の2つのルール

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林修先生の番組は、わかりやすく、面白く、ためになるので、よく見ています。

 

3月3日TBS系列の番組『林先生が驚く 初耳学!』で、優秀なお子さんの家庭のルールについて放送していたので、内容をまとめてみました。

 

「澤部の初耳ピーポー」のコーナーで、
ミス日本コンテストに出場し、2019年、ミス日本「海の日」に選ばれた東大生、高橋梨子さんに密着取材をしていました。
中高一貫の名門進学校桜蔭学園から東大に進学した彼女は、いったいどんな教育を受けて育ったのでしょう。

 

幼少期から、テレビもゲームも制限なしで、最難関といわれる東大理IIIに合格した彼女の家に存在するルールは2つ。

 

東京大学に合格した子の家庭の2つのルール

 

スマホは自分の部屋に持ち込まない。

 スマホを購入した時から、家族皆が、家に帰ってきたら、スマホはリビングに置く、というルールを作ったそうです。
→その結果、部屋で勉強する時の集中力アップにつながったそうです。


平日、4時間以上スマホをいじる生徒は、全くいじらない生徒より、テストの平均点が15点低いというデータがあります。

  

家では基本的にリビングで過ごす。

 試験期間でない限り、家では基本的にリビングで過ごしているそうです。

リビングで勉強して、ご飯を食べて、夜、寝る時に自分の部屋に行くという生活だとのこと。親子の関係が近いそうです。

 

家族の会話が増えることで
→子どもの心が安定し
→学習意欲の向上につながる

 

という研究結果もあるそうです。

 

別の番組ですが、テレビ東京の番組調査では、東大生48.6%がリビング学習、別の調査でも、難関中学合格者も9割はリビング学習だったそうです。

 

わが家も、子ども部屋が北側にあり、寒いこともあってか、生活も学習もリビングですることが多いです。

子どもの学習中は、TVを見るのをがまんしたり^^;子どものものが、どんどんリビングに持ち込まれて、テーブルの上に教科書が積まれたり^^;、と不便なこともあるのですが、

子どもが、部屋にこもってしまうと、全く様子がわからないので、子どもがリビングで過ごしていると、子どもの様子がよくわかり、話もできるので、コミュニケーションをとるには、良い点がほとんどです。

 

成績のためだけではなく、家族で一緒に過ごし、よくコミュニケーションをとることは大切ですよね。

 

わが家も、スマホを購入した時から、充電器をリビングに置き、

基本的にはスマホはリビングに置くことにしています。

14%の中高生がネット依存になっている、と問題になっていますが

おかげで、ネット依存になることもなく、過ごせています。

今はネット依存が段々と低年齢化し、10歳未満も治療に訪れるそうです。

 

小さい頃からの、インターネットやスマホとのつきあい方も、よく考える必要を感じています。

 

 

 

 

ふれあいがあたたかい 【 赤ちゃんに人気の絵本】 スキンシップの大切さ

 

 

スキンシップの大切さ

 赤ちゃんは、優しいスキンシップを受けることで、愛情ホルモンと言われる"オキシトシン"という脳内物質が分泌され、安心感や信頼感が育ち、脳の発達にも良いことがわかっています。

赤ちゃんだけでなく、大人の方も、スキンシップをとることによって、年齢、男女問わず、オキシトシンが増え、幸せな気持ちになれるのです。

 

そこで、今日は、ふれあいがあたたかい、赤ちゃんに人気の絵本を2冊、ご紹介します。

 

ふれあいがあたたかい 赤ちゃんに人気の絵本

 
くっついた 

 

きんぎょさんときんぎょさんがくっついた。

 

 

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あひるさんとあひるさん、ぞうさんぞうさん、おさるさんとおさるさんも。

 

さいごは…
おかあさんとわたしがくっついた。



おとうさんもくっついた。

 

 

絵がシンプルでかわいらしいですよね♪

 

絵本に載っていた、作者の三浦太郎さんの言葉が、

この絵本の良さと、作者さんのこの絵本への思いがつまっていたので、

載せさせてもらいます。

 


「…我が家に赤ちゃんがやってきて…
3カ月がすぎ…赤ちゃんはなかなか笑ってくれません。

…ある日、赤ちゃんのやわらかいほっぺをさわっていて、なにげなく「くっついた」と声を出しながらほほをよせました。すると「ぐふぐふ」とまだへたくそな笑い声をだして笑ったのです。なんだ、そんな単純なことだったのか!と大喜び。

その日以来、「くっついた」は我が家の合い言葉になりました。絵本『くっついた』は、こんな子育ての中からうまれました。何かと何かがくっつくことはとても幸せなことで、そこからすべてが始まるんだと実感しています。

この本を読んだ後、ひと組でも多くの親子がくっついてくれたら幸せです。」

ぎゅっ

 子ザルのジョジョくんが森を歩いていると
ゾウの親子が「ぎゅっ」
トラの親子もキリンの親子もカバの親子も
「ぎゅっ」

それを見ているうちに、ジョジョくんも、だんだんとママが恋しくなってきて…
ママに会えてやっと「ギュッ」としてもらって嬉しそう♡

 

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「ぎゅっ」というセリフと、ジョジョくんの表情だけで、"ぎゅっ"としてもらいたい気持ちがよーく伝わってきます。

子どもも大人も、思わず"ぎゅっ"としてしまう、愛情あふれる絵本です。

 

スキンシップ どんなことをしたらいい?

 

・肌にやさしく触れる
・抱っこする
・手をつなぐ
・頭をなでる
ベビーマッサージ
・こちょこちょ遊び
・手遊び

 

スキンシップをとる方法は、色々とありますが、ちょっとの間、ぎゅっと抱きしめるだけでも良いです。大事なのは、スキンシップをとっている間、やさしい気持ちを込めることだと思います。

 

スキンシップはいつまで?

 わが家は、小学生まで、親子でふとんを並べて、一緒の部屋で寝ていましたが、よりくっつきたいのか、親の布団に入ってくることがよくありました。

中学生になって、自分のベッドを用意してからは、そちらで寝るようになりましたが、

それでも、時々、親のふとんに入ってくることがあります。

心細かったり、甘えたい時なのでしょうか。

冬は寒いので、ただ、あったかい布団に入りたいだけかもしれませんが^^;

言葉では言わないのでわかりませんが、ただ、受け入れて、入れてあげると、しばらくすると満足して自分のベッドにもどっていきます(^_^)

 

お母さんより大きくなった男の子。外ではガキ大将で、強そうにしていても、家では、お母さんの体の上に乗って、寝そべっているのよ、重くてしょうがない^^;

…と半分困ったような、嬉しいようなお母さんの声を聞いたこともあります。

 

大きくなったら、小さい時ほどスキンシップをとることは減りますが、子どもが求めてきた時、スキンシップをとるのは大切だなと感じます。

 

やさしい気持ちをこめて、ぴたっとくっついてみたり、ぎゅっと抱きしめてみたりする、あたたかいひとときを過ごすきっかけとなってくれたら嬉しいです。

赤ちゃんがひきつけられる 【顔が印象的な絵本】 4選

赤ちゃんは、正面を向いている顔が好き♪

心理学者ファンツ が行った実験で、赤ちゃんは人の顔あるいは顔が描かれたイラストを好んで見ていることが分かりました。さらに、その中でも、正面を向いている顔を最も好みました。
 
そんな、赤ちゃんが惹きつけれる、顔が印象的な人気の絵本を、4冊ご紹介します。
 

赤ちゃんが、ひきつけられる 顔が印象的な絵本 4選

おつきさまこんばんは
夜になって暗いお空に、屋根のうしろから、お月さまが、だんだんと顔を表します。

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とちゅう、雲さんに隠されて、困った顔になるけれど、

 

 
さいごにはにっこり笑顔になる、この絵本。

 

 

お月さまは、遠い空の上にあるし、さわれないし、食べられない(笑)。
正直、子どもたちが、この絵本の何に惹きつけられているのだろう?と思っていましたが、正面を向いたお月さまの顔が、とっても魅力的なのですね♪
 
背表紙の、お月さまがあっかんべーをしている顔を見せると、まねする子もいたりして楽しいので、背表紙も、ぜひ見せてあげてくださいね^_^
 

 

 
 
かおかおどんなかお

 

楽しい顔、悲しい顔、わらった顔、泣いた顔、眠った顔…

単純な線で描かれた顔ですが、人の表情をよく表しています
 

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赤ちゃんは、9ヶ月頃から
「一緒に同じものを見て分かち合う力」
「人の表情から、その人の意図を読み取り、相手の気持ちを理解する基礎」
が出来てきます。
 
大人が「わぁ、このぬいぐるみかわいいね」
と指さしたぬいぐるみの方に、にこにこと手を伸ばしてみたり、
「こらっ!」とこわい顔をすると、"あ、怒っているんだな"と感じたり。
 
たとえば、赤ちゃんが、お花を指差して「あー」と言っていたら、大人が「綺麗なお花だね」と言葉にして共感してあげることで、豊かな感情や、心を通い合わせるコミュニケーション力が育っていきます。
 
人の表情を見たり、感じたりして、感情が育っていき、
だんだんと子ども自身も、色々な表情をするようになってきたら、この絵本を見ながら
「悲しいお顔してみて」「わらったお顔は?」などと言うと、子どももやってくれて、かわいらしく、楽しいですよ♪ 
おひさま あはは
おひさまが あはは。大きな木も、ことりも、お花も、こいぬも、みーんな あはは♪
魚もねこもあはは。
 

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…ひとり、むすっとした顔をしたぼく。
でも、お母さんがやってきて、ぼくもあはは♪

 

 
「あはは」と読む時って、こちらも明るい声で笑っていないと読めません。
みんなの笑った顔をみて、こちらも笑顔になれてしまうのです。
 
子どもにとって何が一番うれしいかって、やっぱりお母さんの笑顔なんだなー と思える、すてきな絵本です。
いいおかお
1967年刊行、松谷みよ子さん作のロングセラーの絵本です。
 
ふうちゃんがいいおかおをしていると、ねこがきて、まねっこしていいおかお。いぬも、ぞうさんも。さいごにはおかあさんもきて…。
 

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ふんわりした絵と文章で、じんわりあたたかい気持ちになれます。
 
〇〇ちゃんのいいおかおは?と聞くと、その子らしい、いいお顔をしてくれて、ほほえましいです(^_^)

【赤ちゃんから】おすすめの絵本 「がたんごとんがたんごとん」 くり返しの大切さ

がたんごとんがたんごとん /福音館書店/安西水丸

おすすめのポイント

はっきりした色のシンプルな絵

白い背景に、はっきりした赤、黒、黄色、緑のシンプルな絵が描かれています。
 

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身近な物が出てくる

「のせてくださーい」と乗ってくるのは、ほにゅうビン、コップ、スプーン、バナナ…
 
「しゅうてんでーす」「みんなおりてくださーい」
と降りた先は、エプロンをつけた女の子のテーブルの上。食卓に向かっていたのですね^_^
 

 

 
ちょうど離乳食がはじまった赤ちゃんの身近なものばかり♪
知っているものは、とても興味をひくんですね。
 

ことばのリズムが心地いい

「がたんごとん がたんごとん」とリズミカルに読んでもらうことに、喜ぶお子さんが多いです。
子どもは、オノマトペの言葉(擬音語など)が好き、という記事を書きましたが、この「がたんごとん」という言葉も、聞いていて心地いいのですね♪

 

オノマトペとは、擬音語(ザーザー、ワンワンなど、物が発する音を表したことば)や擬態語(ワクワク、ツルツル、ニヤニヤなど、気持ちや、状態を表す言葉)の総称です。 赤ちゃんにとっては、オノマトペが親しみやすく、惹きつけられるようです。

【赤ちゃんから】おすすめの絵本 「じゃあじゃあびりびり」 - 遊びまっくす

 

同じことばのくりかえし

 

 
「がたんごとん がたんごとん」
「のせてくださーい」
ほとんど、この言葉のくりかえしです。
 
子どもって、くり返しが好きですよね^_^
絵本も、たくさんある中で、
気に入った絵本を、何度も
「もう1回!」と読んでもらいたがります。
 
なんで、こんなにくり返しが好きなのでしょう?
 
子どもはくり返しが安心する。
"くり返す"ということは、子どもにとっては同じ内容が続くということなので、安心感があります。
何が起こるか予想ができて、その予想通りに物事が進んでいくことが、安心につながるのです。
 
赤ちゃんが好きな、"いないいないばあ遊び"も、同じことを何度しても、喜びますよね^_^
「いないいない」…で顔がかくれて
"あ、この後きっと「ばあ!」と顔を出してくれるな"と予想していたら、
その通りに、大好きな大人が、予想通りに顔を出してくれるので、嬉しいし、安心なのですね。
 
くり返し、同じ絵本を読むことの大切さ
子どもは、好きな本を何度もくり返し読むことで、心が安定し、落ち着きのある子に育ちます
もう一回読んで!という欲求が満たされることで、自分の欲求を受け入れてもらった、という自己肯定感も育っていきます。
 
また、子どもは、同じ文章を繰り返し読んでもらうことで、その言葉を身につけていくのです。
 
大人の方は、くり返しが続いて、飽きてしまいますが(^^;)根気よくつきあってあげることで、心も安定し、言葉も身につけていっているのですね^_^
 
 
続編 「がたんごとんがたんごとん ざぶんざぶん」
汽車が走る前には、波がざぶんざぶんと揺れています。
乗ってくるのは、アイスとスプーン、ビーチボール、麦わら帽子、すいか、とうもろこしなど。夏感じられる絵本です。
 

【赤ちゃんから】おすすめの絵本 「じゃあじゃあびりびり」

 

じゃあじゃあびりびり 改訂2版/偕成社/まついのりこ

 

 
 おすすめのポイント

 

 
鮮やかな色のシンプルな絵

はっきりとしたパステルカラーの絵で、じどうじゃ、犬、紙、そうじき、ふみきり、あかちゃん、飛行機、ネコなど、身近なものがシンプルな絵ではっきりと描かれています。赤ちゃんにとって、とてもわかりやすいです。

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破れないボードブック

ページ1枚1枚が、しっかりとした厚紙でできている、ボードブックです。

赤ちゃんが持ってなめてしまっても、破れず安心です。

わが子も、渡しておくと、はじめは、なめてばかりいました^^;


ものの名前と"オノマトペ"の組み合わせ

 

この絵本の一番の魅力は、赤ちゃんをひきつける言葉でしょう♪

 

「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」

「いぬ わんわんわんわん」

 

ものの名前とオノマトペが、見開き1ページに1つ書いてあります。

 

 

オノマトペとは、擬音語(ザーザー、ワンワンなど、物が発する音を表したことば)や擬態語(ワクワク、ツルツル、ニヤニヤなど、気持ちや、状態を表す言葉)の総称です。

 

赤ちゃんにとっては、オノマトペが親しみやすく、惹きつけられるようです。

 

赤ちゃんの言葉の発達

 2、3ヶ月頃からクーイング (「アー」「ウー」といった母音の音)を発するようになります。その後、喃語(なんご)(母音以外の 「ダー」「バー」などの言葉)も増えていきます。

 

これらの言葉は、意味はありませんが、いずれ"話す言葉のもと"となります。

 

生後10ヶ月くらいから、指さしや、身振り手振りを交えながら"赤ちゃん言葉"を話すようになっていきます。

 

”赤ちゃん言葉”の例

ご飯→マンマ
車→ブーブー
犬→わんわん
寝る→ねんね

 

赤ちゃん言葉には、オノマトペがたくさん使われていますね。

赤ちゃんにとって、発音しやすいのですね。

 

”赤ちゃん言葉”の方が、言葉の発達をうながす

 

”赤ちゃん言葉”ではなく、小さい頃から正しい日本語を教えた方が、(言葉を覚え直さなくていいので)言葉の発達をうながす、という考えもありました。

 

しかし、2014年、アメリカの大学で、

”大人が、”赤ちゃん言葉”で話しかけた方が、3倍も多くの言葉を覚え、赤ちゃんの言葉の発達がすすむ”

という研究結果が出ました。

 

オノマトペは、子どもにとって、発音しやすく、意味もわかりやすいのです。

 

言葉をうながす働きかけ

 

赤ちゃんが、クーイング、喃語を話しはじめたら、大人がそれに反応して、視線や表情、言葉でこたえるようにすることで、赤ちゃんも嬉しくなります。

 

”赤ちゃん言葉”を話しはじめたら、たとえば

 

犬を見て「わんわん」と言ったら
→「わんわんがいたね」「わんわんかわいいね」

 

「まんま」と言ったら
→「まんま、食べようね」

 

などと、赤ちゃんが言いたそうなことを受け止めて、言葉にして返してあげることをくり返すことで、赤ちゃんが言葉を話しはじめる前から、言葉が頭の中にどんどんストックされていきます

  

 

  

オノマトペの文章が面白い絵本

 

「じゃあじゃあびりびり」以外にも、オノマトペの文章が面白い、人気の絵本があるのでご紹介します。

 

もこもこもこ

  有名な詩人、谷川俊太郎さんが文を担当した絵本。

 

「しーん」とした大地でとつぜん
地面が「もこっ」「にょき」と盛り上がり…
「ぱく」「もぐもぐ」と何かを食べ…
不思議な物体の様子に、見ている子達の目が、

いつの間にか、釘付けになっています(^_^)

「だるまさんが どてっ」
「だるまさんが ぷしゅーっ」
だるまさんの様子がかわいくて、笑える人気の絵本。

 

 
ごぶごぶごぼごぼ

「ぶーん」
「ぷく ぷく ぷくぷくん」

「ぷぷぷぷぷぷ」
「ど ど どーん」
カラフルな〇の絵と、オノマトペの言葉が印象的な絵本。

各ページにくりぬかれた丸い穴も、子どもを惹きつけます。

【赤ちゃんから】おすすめの絵本 「くだもの」

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くだもの /福音館書店/平山和子

 

1981年に刊行されて以来、長い間愛され続けている、

人気の赤ちゃん絵本「くだもの」。

 

自分の子どもにはもちろん、多くの子ども達に読み聞かせてきました。

 

おすすめのポイント

本物そっくりな、おいしそうな果物の絵

なんと言っても、この絵本の魅力は
今にも絵本から出てきそうな、本物そっくりに描かれた、
おいしそうな果物の絵です♪

 

 

「もも」
「さあ どうぞ」

 

まるごと1この果物の絵、

次のページでは、皮がむかれて、食べられる形になった

絵が描かれていて、ほんとうに食べたくなってしまいます。

 

さくらんぼ、すいか、もも、ぶどう、なし、りんご、くり、かき、みかん、いちご、ばなな。

 

どれも、なじみのある果物が次々と出てきます。

 

そして、本物の果物と、大きさもそっくりなんです♪

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(左が、うちにあった本物のリンゴ。右側が絵本の絵。)

つやつやしていて、絵の方が、むしろ、おいしそう^_^

 

離乳食がはじまって、くだものがおいしい食べ物とわかってきた赤ちゃんに

「さあ どうぞ」と、差し出されたくだものの絵を、つまんだふりをして、口もとに持っていくと、たいていの子は「あーん」と口をあけて食べるマネをします^_^

 

慣れてくると、自分でくだものの絵をつまんで、食べるマネもする子もいます^_^

 

頭の中では、おいしい味が広がっているのでしょう♪

 

文章がシンプルでわかりやすい  

シンプルな文章で、

 

すいかの絵に「すいか」
ももの絵に「もも」

 

とだけ書かれているので、
これがすいかだな、これはももだな、
と絵と言葉が結びつきやすく、覚えやすいです。

 

物の総称が身につく 

とにかく、おいしそうな絵に惹きつけられる絵本ですが

だんだん言葉を覚えて、語いが豊富になってくる頃には、
すいか、もも、なし、りんご…などを総称して

"くだもの"と呼ぶんだな、ということも、自然と、知識として身についていきます

 

にんじん、トマト、きゅうり、じゃがいも など → "野菜"
バス、タクシー、トラック、飛行機 など    →"乗り物"…

 

こういった物の総称がわかるのは、実は高度なことなのです。
生活する中で、少しずつ自然に覚えてはいきますが、

絵本や図鑑など、まとめて描かれているのを見ると、

より理解が深まる手助けとなるので、

ぜひ、読んでほしい絵本の1つです。

平山和子さんのおいしそうな絵本のシリーズ

やさい

 

畑で育った、だいこん、キャベツ、とまと、ほうれんそう、さつまいもが、やおやさんに並ぶ様子が、本物そっくりに描かれています。

  

 
いちご
畑に植えられた、いちごの苗に花が咲き、青い実がなり、
だんだん赤くなり、食べ頃になる様子が、臨場感たっぷりに描かれています。
  
 
おにぎり
こちらは、文が平山英三さん、絵が平山和子さんの絵本です。
ごはんを炊いて、手に塩をつけて、ごはんをのせて、
梅干しを入れて、ぎゅっぎゅっとおにぎりを作る様子が描かれています。